投資信託のトータルリターンの見方

ファイナンス

投資信託のリターンって何

投資信託でどのファンドに購入するか迷っている時に参考にするのがリターンだと思います。
投資信託のページにはチャートと同時にリターン情報が掲載されています。
このリターン情報がどのような意味があるのかを知ることが大切です。
具体例を用いて投資信託のページに記載されているリターンの意味について説明していきます。

具体的なリターンの見方

人気のファンドである、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合を例にとります。
リターンは次のように掲載されています。

まず、投資信託とは基本的に長期運用で実施するものです。よって、リターンとして見るのは1年以上の指標です。
もし、短期運用したい場合は投資信託でなく個別株やETFに投資しましょう。
ここで、1年と3年の数値の見方を説明します。
まず、基準時点は2022年2月28日です。(※上記図にはないのですが、ページ上では説明されています。)
1年は25.93%
3年は19.46%
となっています。
この数値の見方は
1年は2022年2月28日と2021年2月28日の2時点を比較したら25.93%上昇した。
3年は2022年2月28日と2019年2月28日の2時点を比較して、年率換算したら19.46%上昇した。
です。
2時点の比較しかしていない数値なので、途中経過は全く考慮されておりません。
途中に山あり谷ありあるかもしれませんが、結局最初と最後を見てどうだったかを見ている数値です。

もうひとつ、フィデリティ-フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)の例を見てみます。こちらのリターンは

となっています。
1年と3年と5年のどれを参考にすればよいでしょうか。
ここで大事なのが資産運用の原理原則、長期投資です。
すなわち、5年を参考にすればよいです。
もし、自分で算出できるのであれば10年間を算出して参考にしたほうがよいです。

資産種類によって構造が違うので一概には言えませんが、そのファンド自体の本質的なリターンは長期間のリターンに収れんしていきます。

まとめ

投資信託のリターンをみるときには、以下2つを理解いただくとよいと思います。
① 投資信託のリターンの数値は今と過去の2時点の情報しか含まれていない。
② できるだけ長い期間のリターンを参考にする。

リターンの計算方法はこちらの記事で紹介しています。
投資信託選択時の一助となれば幸いです。

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