PBR(株価純資産倍率)を独自にわかりやすく説明

ファイナンス

PBR(株価純資産倍率)とは

株を始めると、まずPBRとPERを見ましょうと言われます。
PBRの計算式は
PBR=株価÷一株当たりの純資産
と参考書やググると書かれています。
割安・割高を見る指標であると書かれています。
雰囲気はわかりますが、なんか腹落ちしないなーと思う方も多いと思います。
本記事では、PBRを独自にわかりやすい風に説明していきます。

PBRの独自説明

話は突然変わって、会計とはなんでしょうか。
簡単に表現すると
・企業の成績表
・企業のパワーを数値化したもの
です。
もし神様がこの世界の会計を作り、企業の全ての実態を表現できるものであれば、会計上の企業価値と株価時価総額は同じになります。
企業の価値は神様が嘘偽りなく完璧に見積もって100億とわかれば、市場での価値は100億になるからです。

でも実際はそんなことはありません。
なぜなら、会計は完璧に企業の成績やパワーを表現できないからです。
よって、市場は会計上の企業価値を参考にしつつも、会計では表れない価値を評価して、市場価値が出来上がります。
会計上の企業価値が100億ですが、実は会計では表れない価値(有力人材が多い or 技術力がある等)を市場が評価して150億の価値がついている企業もあります。
このような場合、市場評価の価値は会計上の価値の1.5倍になります。
これがPBRと呼ばれているものです。
ちなみに会計上の企業価値を純資産と呼びます。

PBRとは、
市場(みんなが)がつけた価値 ÷ 会計上の価値
なのです。

基本的には、会計で表現できるものは限られているのでPBRは1.0倍以上になります。
逆に負の懸念がある場合は、1.0倍以下になります。
PBRはストック指標なので、長期的な目線でみる指標ですが、
株価の一時的な(パニック的な)動きのために、市場価値が乱れたときにPBRは大きくぶれたときは投資の判断材料として使用されます。

まとめ

意外と、教科書やググってもででこないのですが、PBRは
市場(みんなが)がつけた価値 ÷ 会計上の価値
です。
なので、PBRの判断は市場価値だけでなく、会計上の価値が正しく表現されているのかという視点も大事になってきます。

今回は基本的な指標であるPBRを独自説明してみました。
PBRがなんだか気になっている方々の一助となれば幸いです。

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